集音器で人の声だけを拾えるのかを、仕組みから順にお伝えします。
こんな迷い方をしていませんか。
- 雑音まで大きくなると聞いて手が止まっている
- 声だけ拾える機種があるなら知りたい
- 親に渡してうるさいと言われたくない
安い買い物ではないので、失敗して引き出しに眠らせたくないですよね。
探しても答えが見つからないのは、それが機種の良し悪しではなく集音器という仕組みの話だからです。
集音器で人の声だけを拾えるのかを調べた結果、次のとおりでした。
- 声だけを取り出す集音器は無い
- 近づける機能は4つある
- 見る欄は指向性と雑音抑制
ここからは仕組みと、仕様表のどこを見れば見分けられるかをご紹介しますね。
量販店に試聴機を置いているメーカーもあるので、耳で確かめてから決められますよ^^
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集音器で人の声だけを拾えるのか
人の声だけを取り出す集音器は無く、雑音を下げて近づける機能があるだけです。
この章では、なぜ声だけを選り分けられないのかを仕組みからほどきます。
ここが分かると、仕様表のどの欄を見ればよいかが自然に決まってきます。
マイクは音の種類を見分けない
集音器の中身は、小さなマイクとアンプとイヤホンの3つだけです。
マイクは空気の振動を電気の信号に変えているだけの部品になります。
そこに届いた振動が人の声なのかエアコンの音なのかは区別していません。
区別しないまま一緒くたに大きくして、耳へ届けるのが集音器の役目です。
つまり声だけを残すには、声とそれ以外を見分ける別の仕掛けが要ります。
その仕掛けをどこまで持っているかが、機種ごとの差になっているわけです。
雑音まで大きくなる理由
雑音が気になるのは、それも同じ倍率で大きくなっているからです。
ふだんの生活では、実は次のような音がずっと鳴り続けています。
- エアコンや換気扇のごおという音
- 食器やレジ袋が触れ合う音
- 外を走る車や風を切る音
ふだんは脳のほうが勝手に聞き流してくれているので、気になりません。
ところが集音器を通すと、聞き流していた音が声と同じ大きさで届きます。
急に戻ってきた音に脳が慣れていないので、よけいに耳ざわりに感じます。
これは故障でも不良品でもなく、増幅という仕組みが素直に働いた結果です。
うるさいと感じる本当の原因
とはいえ、同じ機種でもうるさいと感じる人と感じない人がいます。
分かれ目になりやすいのが、使い始めの音量の決め方です。
聞こえるようにしようとして、最初から目いっぱい上げてしまう人が多いです。
すると声が届くより先に、背景の音のほうが目立って前に出てきます。
静かな部屋で小さめに合わせてから、少しずつ上げていくのが順番です。
耳が新しい聞こえ方に慣れるまで、数日から2週間ほどかかるとも言われています。
AIで声を検知する機種の実力
最近は、AIが人の声を自動で見つけて強調するとうたう機種も出ています。
声には特有の高さのゆらぎがあるので、そこを手がかりに拾い出す作りです。
正面の人と静かな部屋で話す場面なら、はっきり違いが出る場面もあります。
ただし居酒屋のように周りも人の声という場所では、手がかりが重なります。
ですからAIと書いてあっても、声だけを抜き出せると期待しないでください。
雑音を少し下げてくれる助けと考えておくと、買ってからの落差がありません。
人の声だけに近づける機能
声だけは無理でも、雑音を下げる作りは仕様表で見分けられます。
この章では、買う前に確かめたい4つの機能と使い方を並べます。
どれか1つでも載っていれば、何も無い機種よりは声に寄せられます。
指向性で正面の音を狙う
いちばん効くのが指向性という、音を拾う向きの性質です。
全方向から同じように拾うものを無指向性、または全指向性と呼びます。
正面に絞って拾うものは単一指向性で、さらに絞ると超単一指向性になります。
話し相手は正面にいて、雑音は横や後ろから来ることがほとんどです。
だから正面だけを狙えるほど、声とそれ以外の差が開いてくれます。
仕様表に指向性の記載が無い機種は、無指向性だと考えておくのが無難です。
耳の形をまねた人工耳介という作りで、音の方向まで分かるようにした製品もあります。
ノイズキャンセリングで背景を抑える
ノイズキャンセリングは、鳴り続けている音を打ち消す仕組みです。
拾った音と逆向きの波をぶつけて、耳に届く前に打ち消してしまいます。
得意なのはエアコンや電車の走行音のように、一定で続いてくれる音です。
逆に苦手なのは、食器が当たる音や人のざわめきのような不規則な音になります。
次の波を読めないと、逆向きの波を先回りして作れないからです。
家の中やテレビの前で使うなら、この機能はしっかり効いてくれます。
ハウリング抑制でピーッを防ぐ
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使い始めて最初にぶつかるのが、ピーッというハウリングです。
これはイヤホンから出た音が、また本体のマイクへ戻ることで起きます。
戻った音をまた大きくするので、輪がぐるぐる回って音が育っていきます。
だから音量を上げたときや、耳との間にすき間があるときに出やすいです。
ハウリング抑制やハウリングキャンセリングは、その輪を機械が切る機能になります。
正面だけ拾う単一指向性の機種は、戻ってくる音を外しやすいので有利です。
機能に頼る前に、耳に合うイヤーピースへ替えるだけで止まることもあります。
モードの切り替えで場面に合わせる
雑音の出方は、家の中と屋外と外食先でまったく違います。
そこで場面ごとに聞こえ方を切り替えるモードを積んだ機種があります。
会話用は人の声の高さを持ち上げ、屋外用は低い音を削るのが一般的です。
スマホのアプリで、自分の聞こえ方に合わせて細かく調整できる機種もあります。
ただし高齢の方に渡すなら、本体のボタンだけで切り替わるほうが続きます。
モードの数より、押す場所が分かりやすいかどうかで選んでください。
音量を上げすぎない使い方
集音器には音量を制限する機能がない、と説明されることがあります。
ただ実際には、出力の上限を自動で抑える機能を載せた機種も出ています。
大きな音は小さく、小さな音は大きく、という形で幅を整える作りです。
玄関のチャイムや食器を落とした音が、そのまま耳に刺さるのを防げます。
この欄がない機種を選ぶなら、自分で音量を控えめに保つのが大事です。
聞こえ方そのものが気になるときは、耳鼻科で相談してみるのが確実ですね。
集音器と補聴器の違い
声を選り分ける作り込みは、集音器ではなく補聴器の側にあります。
この章では、法律上の扱いと値段と買い方の違いを並べます。
どちらが上という話ではなく、役割が別ものだと考えると迷いません。
| 項目 | 集音器 | 補聴器 |
|---|---|---|
| 分類 | 雑貨や家電 | 管理医療機器 |
| 値段の目安 | 数千円から3万円台 | 片耳3万円から60万円 |
| 音の調整 | 自分で操作 | 専門家が合わせる |
| 買う場所 | 量販店や通販 | 専門店やメガネ店 |
表のとおり、値段の幅も買う場所もまるで違う商品だと分かります。
まず手軽に試したいなら集音器、聞き分けまで求めるなら補聴器が近道です。
補聴器は管理医療機器にあたる
いちばん大きな違いは、法律の上での分類です。
補聴器は薬機法で管理医療機器に分けられている機器になります。
国が決めた基準を満たしたものだけが、その名前で売られています。
売る側も営業所ごとに届け出が必要で、誰でも扱えるわけではありません。
一方の集音器は医療機器ではなく、家電や雑貨として作られています。
だから集音器の説明には、聞こえを治すという書き方が出てこないわけです。
音を大きくする道具だと割り切って選ぶと、判断を間違えません。
どこで買うかで確かめ方が変わる
集音器は家電量販店でもメガネ店でも通販でも手に入ります。
値段だけなら通販がいちばん安く、数千円の機種もすぐ見つかります。
ただし声の聞こえ方は、実際に耳へ入れてみないと分からないものです。
そこで量販店に試聴機を置いているメーカーがあることを覚えておいてください。
店頭で数分つけてみるだけでも、雑音の出方の見当はかなり付きます。
気になる機種名で公式サイトを開き、取扱店の一覧を見るのが早いです。
お試しや返品ができるか
集音器はお試し期間がない、と書かれていることがよくあります。
これも全部がそうではなく、公式の通販で返金保証を付けているメーカーもあります。
8日間のように日数を区切って、合わなければ返せる形にしてあります。
買う前に確かめておきたいのは、次の3つです。
- 返金保証の有無と日数
- 修理保証が何年つくか
- 困ったときの問い合わせ先
同じ価格帯でも、ここが書いてある機種とない機種ではその後が違います。
耳に合うかどうかは個人差が大きいので、逃げ道があると選びやすいです。
形とタイプで変わる聞こえ方
耳をふさぐかどうかで、雑音の感じ方も自分の声の響き方も変わります。
この章では、売られている5つの形をそれぞれ見ていきます。
機能が同じでも、形が合っていないと結局は使わなくなってしまいます。
イヤホン型は耳をふさぐ
耳あなに入れるイヤホン型は、いちばん目立ちにくい形です。
耳をふさぐので、外から直接入ってくる雑音をある程度は減らせます。
そのかわり自分の声が頭の中でこもって響きやすくなります。
本体が小さいぶん、外したときに見失いやすいのも弱点です。
指先の細かい作業が苦手な方には、つけ外しがやや面倒に感じられます。
耳かけ型は落としにくい
耳の上に本体をかける耳かけ型は、外れにくいのが持ち味です。
本体に余裕があるので、電池も大きく操作ボタンも押しやすくなります。
最近はワイヤレスイヤホンとよく似た見た目の機種も増えました。
音楽を聴いているように見えるので、人前でも気になりにくいです。
ただしメガネやマスクと同じ場所を取り合うので、そこは試してから決めてください。
ポケット型は操作しやすい
本体を胸ポケットに入れ、コードでイヤホンにつなぐのがポケット型です。
本体が大きいので、音量つまみを手元で回して調整できます。
目で見て操作できるぶん、機械が苦手な方にはいちばん扱いやすい形です。
気をつけたいのは、マイクが胸元にあるので服とこすれる音を拾うことです。
正面を狙う指向性も、顔ではなく胸の向きで決まってしまいます。
骨伝導は耳をあけたまま使う
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骨伝導は、こめかみの骨を震わせて音を伝える方式です。
耳をふさがないので、長く着けていても蒸れず圧迫感もありません。
玄関のチャイムや家族の呼びかけも、そのまま耳から入ってきます。
ただし耳をあけている以上、周りの雑音も同じように入ってきます。
静かな部屋で使うぶんにはよく、にぎやかな場所では不利になる形です。
一日中つけておきたいという方には、この形がいちばん続きやすいでしょう。
耳に入れない置き型という選択
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耳に入れない形として、テレビの前などに置く据え置き型もあります。
音源のすぐそばにマイクを置けるので、雑音との差がいちばん開きます。
身につけるものが何もないので、装着の手間もなくなります。
置いた場所から動けないのが弱点で、外出には持ち出せません。
家の中で家族と話す時間が長い方なら、この形が合うことが多いです。
買う前に知っておきたいデメリット
弱点を先に知っておくほど、買ってからの取り返しがつきます。
この章では、つまずきやすい点と、選ぶときの逃げ道をまとめます。
どれも事前に知っていれば、返品まで行かずに済むものばかりです。
自分の声が大きく響く
意外と多いのが、自分のしゃべる声が大きく聞こえるという違和感です。
マイクは相手の声も自分の声も同じように拾ってしまいます。
そこに骨から直接届く自分の声が重なるので、二重になって響きます。
耳をふさぐイヤホン型ほど、この響きは強く出る傾向があります。
自分の声だけを抑えるマイボイスキャンセリングという機能もあります。
気になりそうな方は、この欄がある機種か、耳をふさがない形を選んでください。
買ったのに聞こえないとき
届いたのに思ったほど聞こえない、という声もよく見かけます。
故障を疑う前に、次の3つを上から順に確かめてみてください。
- イヤーピースの大きさが耳に合っているか
- マイクの穴が髪や服でふさがっていないか
- 左右や電源の入れ方を間違えていないか
いちばん多いのがイヤーピースで、小さいとすき間から音が抜けます。
付属品に大中小がそろっている機種なら、全部ためす価値があります。
サイズを1つ上げるだけで、聞こえ方が別ものになることも珍しくありません。
評判のよいメーカーの見分け方
集音器は参入しやすい商品なので、聞いたことのない名前も並びます。
ブランド名だけでは判断しにくいので、見る場所を決めておきましょう。
まず公式サイトがあり、そこに問い合わせ先が書いてあるかを見ます。
次に量販店や専門店で実物が置かれているかどうかを確かめます。
店に置かれている時点で、一定の基準を通っていると考えられます。
逆に通販だけで型番が毎月変わるようなものは、修理の相談先が残りません。
日本製を選ぶと何が変わるか
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日本製をうたう機種を探している方も多いです。
音がよくなるというより、買ったあとの安心につながる差だと考えてください。
自社で作っているメーカーは、修理の窓口と部品を自前で持っています。
取扱説明書も日本語で書かれ、電話の相談先がはっきりしています。
高齢の家族に渡すなら、この差は値段の差より大きく効いてきます。
ただし日本製という言葉だけで、指向性や雑音抑制が付くわけではありません。
充電式と電池式のどちらにするか
電源の方式は充電式と電池式の2つに分かれます。
充電式はケースに戻すだけでよく、電池を買い足す手間がありません。
30時間ほど続けて使える機種もあり、一日中つけていても足ります。
電池式は切れてもその場で替えられるので、外出が長い方に向きます。
小さな電池を指でつまむ作業が続くことは、頭に入れておいてください。
高齢の方に渡すなら、置くだけで充電が終わる充電式のほうが続きやすいです。
場面ごとの使い方のコツ
同じ機種でも、座る向きと置き方で聞こえ方はかなり変わります。
この章では、よくある3つの場面での使い方をまとめます。
機能に頼りきらず、使い方の側から近づけるという考え方です。
テレビの音を聞き取るとき
テレビの音が聞き取りにくい、という理由で探す方はとても多いです。
このとき効くのが、画面の正面に座り直すという簡単な手です。
指向性のあるマイクなら、それだけで音の入り方が変わってくれます。
夕食の後、家族はもう別の部屋で、音量を上げるのも気がひける時間帯。
そういう夜に、テレビの正面へ椅子を寄せるだけで台詞が拾いやすくなります。
テレビの音声だけを届けたいなら、次の手元スピーカーのほうが確実です。
手元スピーカーという選択肢
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テレビ専用なら、集音器ではなく手元スピーカーという手があります。
テレビから音声を無線で受け取り、手元の小さな箱から鳴らす機器です。
マイクで拾い直さないので、部屋の雑音がそもそも入ってきません。
耳に何も着けなくてよく、家族はテレビ側の音量を上げずに済みます。
会話には使えませんが、テレビだけが目的なら満足度は高くなります。
集音器で迷っている方は、こちらも並べて考えてみてください。
高齢者に渡すときの注意
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親に買ってあげるとき、渡し方ひとつで使ってもらえるかが決まります。
まず渡す前に、音量をいちばん下まで絞った状態にしておいてください。
最初に大きな音が耳に入ると、その一回でしまい込まれてしまいます。
次に、静かな居間で一緒に少しずつ上げながら話しかけてみましょう。
ちょうどよい位置が分かったら、そこに印を付けておくと迷いません。
操作するボタンは音量と電源の2つだけ、と伝えるのもうまくいくコツです。
集音器で人の声だけを聞くまとめ
ここまでの内容を、要点だけ振り返っておきます。
- 声だけを取り出す集音器は無い
- マイクは音の種類を区別しない
- 指向性と雑音抑制で近づける
- ハウリングは耳との密着で減る
- 試聴機と返金保証で確かめる
仕組みが分かってしまえば、仕様表のどこを見ればよいかで迷いません。
期待の置き方さえ間違えなければ、集音器は十分に役に立つ道具です。
また家族との会話が楽になる時間を、気持ちよく取り戻してくださいね^^
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