電気ポットは何分で沸くのかを、容量と消費電力ごとの目安で分かりやすくお伝えします。
お湯を待つ時間、気になっていませんか?
- 朝の支度に間に合うか、沸くまでの時間を知っておきたい
- 電気ケトルと比べてどれくらい遅いのか分からない
- 手持ちのポットが前より遅くなった気がして不安
カタログを見ても沸騰時間が書いていない機種が多く、比べようがなくて迷いますよね。
分かりにくいのは、満水か少量か、何ワットか、水温は何度かで時間が倍近く変わるからです。
電気ポットが何分で沸くのかをメーカーの仕様と実測値で調べた結果、以下のとおりでした。
- 700Wの2.2Lは満水で20分台
- 1Lだけでも13分前後かかる
- 1300W機なら2.2L満水で約13分
ここからは沸く時間の目安と、待たずにお湯を使うコツをもう少し詳しくご紹介しますね。
朝の待ち時間が気になっているなら、容量とワット数を早めに見比べておくと選びやすいですよ^^
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電気ポットは何分で沸くのか容量別の目安
一般的な700Wの電気ポットは、2.2Lの満水で20分台、1Lでも13分前後かかります。
ここでは容量と水量ごとに、沸くまでの時間の目安を順番に見ていきます。
2.2Lを満水で沸かすと20分台
家庭用でいちばん多い2.2Lの電気ポットは、湯わかし時の消費電力が700Wの機種が中心です。
このクラスを満水から沸かすと、およそ20分から26分ほどかかります。
家電量販店の仕様の区分でも、満水時の沸騰時間は約21〜25分という枠で並べられています。
比較サイトに載っている満水の値では、象印の電動ポットCD-WZ22が24分、タイガーのPDR-G221が26分です。
朝起きてスイッチを入れ、着替えと洗顔を済ませてもまだ沸いていない、というくらいの長さですね。
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3Lの満水は30分前後
3Lになると水の量が約1.4倍に増えるので、同じ700Wでは時間もそのぶん延びます。
タイガーの3LモデルPIP-G300やPIM-G300は、満水の沸騰時間が31分と紹介されています。
3L・700Wの電気ポットの取扱説明書に約33分とある、という大学のブログの検証もありました。
家族が多くて3Lを選ぶなら、満水から沸かすのは30分以上と見ておくのが無難です。
1Lだけでも13分前後かかる
水を1Lだけ入れて沸かした場合、700Wの2.2Lポットで13分台から14分台という実測があります。
これはマイベストが水温18℃・室温24℃の条件で、機種ごとに計った数字です。
ここで意外なのは、水を半分以下にしても時間は半分にならないことです。
満水で20分台の機種が1Lで13分台なので、水量は45%でも時間は満水の6割ほどかかる計算です。
内容器やヒーターそのものを温める熱と、湯わかし中に逃げる熱は水量に関係なくかかるためと考えられます。
保温中からの再沸騰は数分
一度沸かして保温しているお湯を沸かし直す再沸騰なら、待ち時間はぐっと短くなります。
90℃で保温している2.2Lを100℃まで上げる熱量は、水から沸かすときの8分の1ほどで済みます。
700Wで熱が逃げない前提の計算なら約2分ちょっとなので、実際は2〜3分と見ておけば十分です。
関東電気保安協会による1000Wのポットの試算でも、保温を続けた昼の再沸騰は1分、電源を切って冷めたお湯は3〜6分でした。
1Lの実測で比べるメーカー別の沸騰時間
同じ1Lでも、消費電力が900W台の機種は700W機より1〜3分ほど早く沸きます。
メーカーの仕様表には沸騰時間が載っていないことが多いので、同じ条件の実測値で並べてみます。
見るべきは型番ごとの差より、消費電力の列と時間の列がきれいに対応しているところです。
| 機種 | 消費電力 | 1Lの沸騰時間 |
|---|---|---|
| パナソニック NC-HU224 | 910W | 10分16秒 |
| 象印 CV-GD22 | 905W | 12分20秒 |
| タイガー PIS-G220 | 700W | 13分15秒 |
| タイガー PIW-A220 | 700W | 13分57秒 |
| タイガー PIM-G220 | 700W | 14分34秒 |
どれも2.2Lの機種で、水温18℃から計ったマイベストの検証結果をまとめたものです。
とにかく早さを優先するなら、900W以上の機種から選ぶと待ち時間を短くできます。
700Wのタイガーは13分台
タイガーの2.2L電気ポットは700Wの機種が多く、1Lの実測は13分15秒から14分34秒でした。
そのかわり蒸気レスの機種が多く、湯わかし中に蒸気を外へ出しにくい作りになっています。
棚の下や手の届く場所に置いても蒸気で壁や手を濡らしにくいので、置き場所を選ばないのが持ち味です。
5段階の温度設定と節約タイマーを備えたPIS-N220のように、保温の工夫で待ち時間を補う機種も選べます。
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905Wの象印は12分台
象印のVE電気まほうびんCV-GD22は、905Wのスピード沸とうで1Lが12分20秒でした。
700Wのタイガー機と比べて1分ほど早いのは、ワット数が3割近く高いからです。
同じ905Wの優湯生CV-GB22は年間電気代が約6,400円で、早さと保温の省エネを両立した位置づけです。
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910Wのパナソニックは10分台
パナソニックのマイコン沸騰ジャーポットNC-HU224は、910Wで1Lが10分16秒と表の中で最速でした。
象印の905W機とワット数はほぼ同じなのに2分ほど差が出ているので、容器の作りの違いも効いていそうです。
弱アルカリ沸騰のボタンを使うとカルキを約90%カットできますが、そのぶん湯わかしは長くなるとされています。
1300Wのハイスピード沸とう機
待ち時間をいちばん短くしたいなら、象印のCV-WB22のような1300Wのハイスピード沸とう機が候補です。
2.2Lの満水から13分ほどで沸いたという購入者の声があり、比較サイトでも満水13分と紹介されています。
700W機が1Lを沸かすのとほぼ同じ時間で、2.2Lがまるごと沸く計算ですね。
公式ストアの価格は28,380円と高めなので、家族みんなが朝に続けてお湯を使う家庭ほど元が取りやすい機種です。
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沸く時間を左右するワット数と水温
沸く時間は、ワット数が高いほど短く、水温が低いほど長くなります。
同じ機種でも季節や使う機能で時間が変わるので、その理由と差の大きさをまとめます。
ワット数が倍なら時間はおよそ半分
水を100℃まで上げるのに必要な熱の量は、水量と水温で決まり、ポットの機種では変わりません。
ヒーターが1秒あたりに出す熱がワット数なので、ワット数が倍になれば時間は理屈の上でおよそ半分です。
実際に700Wの2.2L機が満水で20分台、1300W機が約13分なので、ほぼその比率に収まっています。
ワット数が高くても同じ量を沸かす電力量はあまり変わらないので、早い機種ほど電気代が高いわけではありません。
夏と冬で何分違うか水温別の試算
冬にポットの沸きが遅いと感じるのは気のせいではなく、水道水の温度が下がっているからです。
水道水は地域差があるものの、夏は25℃前後、冬は5℃前後まで下がると言われています。
そこで、18℃の1Lが13分15秒という実測をもとに、100℃までの温度差の比で時間を割り出してみました。
| 水温 | 1L(700W) | 2.2L満水(700W) |
|---|---|---|
| 夏 25℃ | 約12分 | 約20分 |
| 春秋 18℃ | 約13分 | 約22分 |
| 冬 5℃ | 約15分 | 約25分 |
2.2Lの列は、18℃で満水22分かかる機種と置いた場合の試算で、逃げる熱は含めていません。
夏と冬では1Lで3分、満水なら5分ほど差が出るので、冬の朝はそのぶん早めにスイッチを入れておくと慌てずに済みます。
カルキ抜きを使うと湯わかしが延びる
カルキ抜きは、沸とうをいつもより長く続けて水道水のカルキ臭をとばす機能です。
タイガーの取扱説明書でも、湯わかし時間を延長しておいしいお湯を沸かす機能と説明されています。
象印ではカルキとばし沸とう、パナソニックでは弱アルカリ沸騰と、メーカーごとに名前が違います。
急いでいる朝はふつうの湯わかしにして、お茶やコーヒーを味わいたい休日に使い分けるのが現実的です。
保温温度が低いほど再沸騰は長い
保温温度を70℃や80℃に下げると保温中の電気は減りますが、再沸騰にかかる時間は延びます。
70℃から100℃へ上げる熱は、90℃から上げるときの3倍が必要になるからです。
2.2Lを700Wで温める計算では、90℃からなら約2分、70℃からだと約6〜7分になります。
カップ麺やお茶ですぐ熱湯を使う家庭なら、98℃か90℃で保温しておくほうが待たずに済みます。
電気ケトルと比べた早さと使い分け
沸かす早さは電気ケトルが上ですが、保温しておけば電気ポットの待ち時間はゼロになります。
ほかの道具と比べた早さと、電気ポットが向いている使い方を整理します。
1Lなら電気ケトルは5分前後
電気ケトルは1,200〜1,300W前後の高いワット数で少ない水を沸かすので、電気ポットよりずっと早く沸きます。
シロカの公表値では、水温・室温23℃で1.0LのSEK-100が約5分45秒、0.8Lの機種は約4分から5分45秒です。
ティファールの比較では、カップ1杯の140mlなら電気ケトルは約68秒で沸くとされています。
1Lで比べると電気ポットの半分ほどの時間なので、一度に使う量が少ない一人暮らしなら電気ケトルのほうが合っています。
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やかんや電子レンジとの比較
1Lを沸かす時間は、道具によって次のように差があります。
- IHクッキングヒーター 2〜3分
- 電気ケトル 4〜6分
- ガスコンロ 5〜7分
- 電気ポット 8〜15分
- 電子レンジ 10〜15分
レンタル家電のあるるが標準的な製品でまとめた目安に、電気ポットは先ほどの実測の幅を合わせています。
ティファールの比較でも、やかんで1Lを沸かすのは約7分30秒とされていました。
電子レンジはマグカップ1杯なら手軽ですが、1Lまとめて沸かすのには向いていません。
保温しておけば待ち時間はゼロ
電気ポットの強みは、一度沸かしたお湯を保温しておき、ボタンひとつですぐ注げることです。
沸かすのに20分かかっても、それは朝いちばんの1回だけで、あとは使うたびに待つ必要がありません。
電気ケトルは早く沸くかわりに毎回沸かし直すので、1日に何度もお湯を使う家庭では合計の待ち時間が逆転します。
つけっぱなしで大丈夫か気になる方もいますが、保温は使い続ける前提の機能なので、長く使わない時間だけ切れば十分です。
ミルク作りは70℃保温で待たない
粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かすよう案内されているので、70℃保温ができる電気ポットが便利です。
夜中に赤ちゃんが泣きだしてから沸かし始めると、ケトルでも数分、ポットなら10分以上待つことになります。
70℃で保温しておけばすぐに注げて、そのあと冷ます時間も短くなります。
象印のCV-WB22やタイガーのPIS-N220など、保温温度に70℃を選べる機種を目安にすると選びやすいですよ。
待たずにお湯を使うための工夫
水量とタイマーと保温の使い分けで、待ち時間も電気代も減らせます。
今あるポットのまま、明日から試せる使い方をまとめました。
使う分だけ水を入れる
いつも満水にしている方は、その日に使う量だけ入れるだけで沸く時間が短くなります。
700Wの2.2L機なら、満水の20分台が1Lで13分前後になるので、7分以上の短縮です。
水量が少ないと保温で温め続けるお湯も減るので、電気代の節約にもつながります。
ただし水位が最低線を下回ると空だき防止が働く機種もあるので、目盛りの範囲は守ってくださいね。
節約タイマーで使う時刻に沸かす
象印の節約タイマーは、設定した時間がたったときに湯わかしが終わるようにする機能です。
タイマーの間はヒーターへの通電を止めるので、夜のあいだの保温の電気を省けます。
時間は6・7・8・9・10時間の5段階で、夜10時に8時間を選べば朝6時にはお湯が沸いています。
起きてから20分待つ朝が、起きたらすぐ注げる朝に変わるので、朝が弱い方ほど助かる機能です。
保温中は700Wも使っていない
700Wで1時間保温すると約20円、という計算を見かけますが、これは保温の実態とは合っていません。
700Wはヒーターがフルに働く湯わかし中の数字で、保温中は温度が下がった分だけ小刻みに温めているからです。
関東電気保安協会の試算では、従来型の2.2Lポットの保温電力は平均35Wとされています。
1kWhあたり31円で計算すると、保温1時間の電気代は約1.1円で、700W換算の20分の1ほどです。
それでも保温が2時間を超えるなら、いったん切って再沸騰するほうが電気が少なくて済むとされています。
まほうびんタイプは保温の電気代が安い
まほうびん構造の電気ポットは、真空断熱で冷めにくいぶん保温で使う電気が少なくなります。
同じ象印の2.2Lで年間電気代を比べると、違いがはっきり出ます。
- 電動ポット CD-WU22 約11,200円(362kWh)
- VE電気まほうびん CV-GB22 約6,400円(236kWh)
- VE電気まほうびん CV-WB22 約5,200円(168kWh)
どれも室温23℃で1日2回沸かし、1回再沸騰し、90℃で23時間保温する業界の基準で出した数字です。
1300Wで早く沸くCV-WB22がいちばん安いので、早さと電気代は両立できると分かります。
電動ポットとの電気代の差は年6,000円ほどあるので、本体価格の差を何年で取り戻せるかで考えるのもひとつの見方です。
電気ポットが何分待っても沸かないとき
沸かないときは故障を疑う前に、設定と内側の水垢を確かめるのが先です。
目安の時間を大きく過ぎても沸かないときに、順番に見ていきたいポイントをまとめます。
まほうびん保温と節約タイマーの設定
まず確かめたいのは、ヒーターが止まる設定になっていないかどうかです。
- まほうびん保温を選んでいる
- 節約タイマーが動いている
- しばらく使わず省エネで保温が切れた
まほうびん保温は電気を使わずに保温するモードなので、沸とうしたあとはヒーターが入りません。
象印の一部の機種は2時間使わないとヒーターを自動で切るので、お湯がぬるいときは再沸とうボタンを押してみてください。
内側の水垢で沸き方が変わる
内容器に白いザラザラやサビのような斑点が付いていたら、水道水のミネラル分がたまった水垢です。
象印も、これは水に含まれるミネラル分が変化したもので、定期的なクエン酸洗浄をすすめています。
水垢が厚くなると熱が伝わりにくくなり、湯わかし中の音が大きくなったり沸くのが遅く感じたりすることがあると言われています。
時間がたつほど落ちにくくなるので、気づいたときに早めに洗うのがいちばんの近道です。
クエン酸洗浄のやり方
象印が案内しているクエン酸洗浄の手順は、次のとおりです。
- クエン酸30gをぬるま湯に溶かす
- 水と合わせて満水表示まで入れる
- クエン酸洗浄モードを実行する
- 湯を捨て、水だけ沸かしてすすぐ
洗浄モードは約1時間30分かかり、モードの無い機種はふつうに沸かして約1時間保温してから湯を捨てます。
すすぎでは注ぎ口からコップ1杯ほど湯を出して、給湯の通り道のクエン酸も流しておきます。
クエン酸の量や手順は機種によって違う場合があるので、取扱説明書もあわせて確認してくださいね。
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寿命や故障を疑う目安
設定を見直してクエン酸洗浄もしたのに沸かない、沸とうが止まらないという場合は、故障の可能性があります。
ヒーターや温度センサーの不具合は自分では直せないので、メーカーの修理窓口に相談するのが確実です。
修理できるかどうかは部品の有無で決まり、タイガーは2019年から全商品の補修用部品の保有期間を10年にしています。
部品が無くて直せないときや、修理代が新品の価格に近いときは、寿命と考えて買い替えを検討する時期です。
電気ポットが何分で沸くかのまとめ
- 700Wの2.2Lは満水で20分台、3Lは30分前後
- 1Lでも13分前後で、時間は水量ほど減らない
- 900W台なら1Lで10〜12分、1300W機は満水で約13分
- 冬は水温が低く、満水で5分ほど長くなる
- 保温や節約タイマーを使えば待ち時間はほぼゼロ
沸く時間の目安が分かれば、朝のスイッチを入れる時刻も逆算しやすくなります。
自分の使い方に合う容量とワット数を選べば、お湯を待つ時間はぐっと短くなります。
起きたらすぐ温かいお茶が飲める、そんなゆとりのある朝を楽しんでくださいね。
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