窓用エアコンが効かないときは、故障より先に手入れと能力を疑ってください。
こんなお悩みありませんか?
- 風は出ているのに部屋がまったく涼しくならない
- 去年までは冷えていたのに今年は効きが弱い
- 故障なのか使い方の問題なのか判断できない
暑い最中に冷えないと分かると、気持ちまでどんどん焦ってきますよね。
窓用エアコンが効かない原因を調査した結果、以下のとおりでした。
- まず設定と排熱を5分で確認
- 次にフィルターとフィンの掃除
- 最後に能力不足と故障を疑う
ここからは窓用エアコンが効かない原因を、順を追って詳しくご紹介します。
猛暑の時期は買い替えの在庫も動きやすいので、早めの確認がおすすめです^^
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窓用エアコンが効かない原因
原因は故障と手入れ不足と能力不足の3つに分けると、迷わず進められます。
ここではまず、どの順番で確かめていけばよいのかを整理します。
効かないには2つの意味がある
効かないという言葉には、実は違う2つの状態が混ざっています。
1つは風は出ているのに、その風が冷たくなっていない状態です。
もう1つは冷たい風は出ているのに、部屋全体が涼しくならない状態になります。
前者は本体の側に、後者は部屋や能力の側に原因があることが多いのです。
吹き出し口に手をかざして、風の温度を確かめるところから始めましょう。
原因の多くは設置と手入れにある
いきなり故障を疑いたくなりますが、実際にはもっと手前に原因があります。
背面の排熱がふさがれている、フィルターが詰まっているといった内容です。
どちらも道具なしで確かめられ、その場で直せる可能性が十分にあります。
修理を呼ぶ前にここを潰しておけば、出張費が無駄にならずに済みますよ。
切り分けの順番を決めておく
原因を思いつくままに探すと、同じところを何度も見て時間を失います。
手間の少ないものから順に、次の流れで確かめていくのがおすすめです。
- 設定と操作を確かめる
- 排熱の妨げを取り除く
- フィルターとフィンを掃除する
- 部屋の広さと能力を突き合わせる
- それでも駄目なら故障を疑う
この順番で見ていけば、どこで止まったかが原因の手がかりになります。
まず5分で確認する設定と操作
拍子抜けするほど単純な設定ミスが、効かない原因になっていることがあります。
ここでは道具も掃除も要らない、いますぐ確かめられる点を挙げます。
運転モードと設定温度を見る
まずリモコンの表示が冷房になっているかを確かめてみてください。
送風やドライになっていると、当然ながら冷たい風は出てきません。
設定温度が室温より高いままだと、本体は冷やす必要がないと判断します。
いったん最低温度と強風にして、5分ほど様子を見るのが手っ取り早いです。
ルーバーが閉じたままになっていないか
吹き出し口のルーバーが閉じ気味だと、冷気が足元にたまってしまいます。
買ったばかりの機種では、初期状態で閉じたままのことも珍しくありません。
手で角度を変えられるタイプなら、やや上向きにすると部屋全体に回ります。
冷たい空気は下へ落ちるので、上へ吹かせるほうが結果的によく届きます。
リモコンの電池と受光部を疑う
リモコンの電池が弱ると、信号が本体まで届かなくなることがあります。
設定を変えたつもりが、実際には反映されていなかったという話は多いです。
本体の受光部にカーテンがかぶさっていないかも、あわせて見ておきましょう。
本体側のボタンで直接操作してみると、どちらの問題かがはっきりします。
冷気が隣の部屋へ逃げていないか
ドアや襖が開いていると、せっかくの冷気はどんどん流れ出ていきます。
とくに廊下や階段につながる部屋では、冷気が下の階まで落ちていきます。
まずは扉を閉め切った状態で、どこまで冷えるのかを測ってみてください。
それで十分に冷えるなら、本体ではなく部屋の使い方の問題になります。
フィルターとフィンの汚れを取る
効きが落ちた原因として最も多いのが、フィルターの目詰まりです。
ここでは自分でできる掃除の範囲と、その効果の大きさを見ていきます。
フィルターは2週間に1度が目安
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フィルターにホコリが積もると、吸い込む空気の量が目に見えて減ります。
風量が落ちれば熱を奪う効率も落ち、そのぶん冷えなくなってしまいます。
使う時期は2週間に1度ほど、掃除機で吸い取るだけでも違ってきます。
ペットのいるお宅では毛が絡むので、もう少し短い間隔が安心でしょう。
水洗いのあとは完全に乾かす
ホコリが油を含んでいるときは、ぬるま湯での水洗いが効果的です。
中性洗剤を薄めて使い、柔らかいブラシで裏側からやさしく落とします。
濡れたまま戻すとカビの温床になるので、日陰で完全に乾かしてください。
直射日光に当てると変形することがあるので、そこだけ気をつけたいですね。
奥のフィンにカビが出ていないか
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フィルターを外すと、奥に細かい金属の板が並んでいるのが見えます。
これが熱交換器のフィンで、ここが汚れると冷やす力が直接落ちます。
黒い点が広がっていれば、カビが根を張っている可能性が高いでしょう。
市販の洗浄剤を使うときは、電装部にかからないよう十分に注意してください。
掃除で戻る効きの度合い
掃除をしたのに変わらない場合と、はっきり戻る場合の両方があります。
去年から急に落ちたのなら、掃除で戻る見込みは大きいと考えられます。
買った直後から冷えないのなら、汚れではなく能力や設置が原因でしょう。
掃除の前後で吹き出し口の温度を比べておくと、判断がぐっと楽になります。
排熱がうまくいっていない状態
窓用エアコンは背面から熱を捨てるので、ここが詰まると一気に冷えなくなります。
ここでは排熱を妨げてしまう典型的な状態を確かめていきます。
窓ガラスを閉めたままにしない
背面の後ろで窓ガラスを閉めると、熱風がその場に閉じ込められます。
メーカーも、吸込口や吹出口をふさぐと異常加熱につながると案内しています。
安全装置が働いて運転が止まれば、当然ながら部屋は冷えなくなります。
ガラスの熱割れにもつながるので、運転中は必ず開けておいてください。
網戸や物が背面に触れていないか
背面に何かが密着していると、それだけで風の抜けが悪くなります。
とくに次のような状態は、排熱を妨げる原因になりやすいところです。
- 網戸が本体に張り付いている
- 背面のすぐ前に物置や自転車がある
- 目の詰まったカバーで覆っている
網戸そのものは風を通すので、離れてさえいれば閉めていても構いません。
背面のホコリ詰まりを落とす
背面は外気を直接吸うため、1シーズンでも綿ボコリがたまっていきます。
懐中電灯で照らすと、フィンのあいだが白く埋まっているのが分かります。
掃除機のブラシノズルを当て、網目に沿ってゆっくり吸い取ってください。
排熱の逃がし方はこちらの記事でも具体的に取り上げていますよ^^
部屋の広さに能力が足りていない
本体が正常でも、部屋が広すぎれば冷えないのは当たり前のことです。
ここでは自分の部屋と機種の相性を、落ち着いて見直していきます。
畳数の下限は木造で上限は鉄筋
カタログの畳数は、4.5畳から7畳のように幅を持たせて書かれています。
この下限は木造の和室を、上限は鉄筋の洋室を想定した数値とされています。
木造は外の熱が入りやすいので、同じ広さでも大きな能力が必要になります。
木造アパートの6畳なら、上限ではなく下限のほうで見るのが現実的です。
ここを取り違えていると、正常な機械でも力不足になってしまいます。
天井が高い部屋や吹き抜け
畳数は床の面積で表されますが、実際に冷やすのは空気の体積です。
天井が高い部屋では、同じ6畳でも冷やす空気の量が増えてしまいます。
ロフト付きや吹き抜けのある部屋は、さらに一段上の能力が欲しくなります。
冷気は下にたまるので、上の空間が広いほど効きが実感しにくくなります。
1台で2部屋をまかなおうとしない
隣の部屋まで涼しくしたいという使い方は、どうしても無理が出ます。
窓用エアコンは風量が控えめで、遠くまで冷気を飛ばす力がありません。
2部屋をまかなうなら、単純に畳数を足した能力が必要になってきます。
現実的には、使う部屋を1つに絞って締め切るほうが快適になりますよ。
サーキュレーターで届く範囲を広げる
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能力が少し足りない程度なら、空気を回すだけで体感は変わります。
足元にたまった冷気を、サーキュレーターで天井へ送り返すのが基本です。
本体の対角線上に置いて、部屋の空気が円を描くように流してみてください。
設定温度を下げるより、風を回すほうが電気代の面でも有利になります。
カタログの数値から効きを読む
同じ型番でも住んでいる地域によって、冷房能力そのものが変わってきます。
ここでは公表されている数値をもとに、期待できる効きを見積もります。
同じ型番でも50Hzと60Hzで違う
窓用エアコンの多くは、電源周波数によって能力が変わる作りになっています。
コロナの冷房専用機で公表されている数値を、並べて確かめてみましょう。
| 型番 | 周波数 | 冷房能力 | 畳数の目安 |
|---|---|---|---|
| CW-1625R | 50Hz | 1.4kW | 4〜6畳 |
| CW-1625R | 60Hz | 1.6kW | 4.5〜7畳 |
| CW-1825R | 50Hz | 1.6kW | 4.5〜7畳 |
| CW-1825R | 60Hz | 1.8kW | 5〜8畳 |
まったく同じ製品でも、周波数が違えば畳数の目安が1畳分ずれています。
買うときは自宅の周波数のほうの行を見る、と覚えておいてください。
東日本では冷房能力が1割落ちる
電源周波数は静岡県の富士川あたりを境に、東と西で分かれています。
東日本は50ヘルツなので、表でいえば上の行のほうが自分の数値です。
CW-1825Rの場合、1.8kWではなく1.6kWが実際の能力になります。
およそ1割ちがうので、8畳のつもりで買うと力不足を感じるわけですね。
通販の商品ページは上限の畳数だけを大きく載せることが多いので要注意です。
壁掛けと比べた効率の差
そもそも窓用は、壁掛けエアコンほど冷やす力を出せない構造をしています。
CW-1825Rの50ヘルツは、1.6kWの能力に対して消費電力が595Wです。
能力を消費電力で割ると、およそ2.7という数値が出てきます。
一般的な6畳用の壁掛けは2.2kWに対し440W前後で、およそ5.0になります。
同じ電気を使っても、窓用は半分ほどの熱しか運び出せない計算です。
工事不要タイプの冷房能力の実測値はこちらにまとめてあります^^
数値から現実的な期待値を決める
これらを踏まえると、窓用に求めてよい水準が見えてきます。
締め切った6畳の洋室を、時間をかけて涼しくするのが現実的な線でしょう。
真夏の午後に一気に冷やす使い方には、どうしても向いていません。
帰宅前にタイマーで動かしておくと、この弱点はかなり埋められます。
部屋側の断熱と日射を見直す
入ってくる熱を減らすほうが、本体をいじるより手っ取り早いこともあります。
ここでは部屋の側からできる、熱の入り口を塞ぐ工夫を紹介します。
窓から入る熱の量が最も大きい
夏場に部屋へ入ってくる熱の多くは、窓を通って入ってきます。
壁や天井よりも、ガラス1枚のほうがはるかに熱を通しやすいためです。
窓用エアコンを置く部屋は、その窓が1つ開いた状態にもなっています。
だからこそ、窓まわりの手当てが効きに直結してくるのですね。
遮光カーテンとすだれの使い分け
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遮光カーテンは、部屋の中に入った光をさえぎるためのものです。
ただしガラス自体は日射で温まるので、熱の一部は室内へ伝わります。
すだれのように外側でさえぎると、ガラスが温まる前に熱を止められます。
両方を組み合わせると、西日の強い部屋でも体感がずいぶん変わります。
ただし本体の背面をふさがない位置に、必ず離して立てかけてください。
隙間から入る外気を止める
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取り付け枠と窓枠のあいだには、どうしても隙間ができてしまいます。
そこから熱い外気が入り続けると、冷やすそばから温められる状態です。
付属のパッキンだけで足りないときは、隙間テープを足すと効果があります。
ガラス面に断熱シートを貼っておくのも、あわせて試したい手ですね。
窓用エアコンが効かないのは故障か
ここまで試して変わらないときに、はじめて故障を疑う段階になります。
ここでは業者を呼ぶ前に、自分で見分けられるサインをまとめます。
冷媒ガス漏れを疑うサイン
冷媒が抜けていると、風は出るのにまったく冷たくなりません。
フィルターも排熱もきれいなのに冷えないなら、この可能性が出てきます。
ただし個人で判断するのは難しく、補充も専門の作業になります。
市販のガスを自分で入れるのは危険なので、そこは業者に任せてください。
異音とエラー表示の見方
本体やリモコンにエラーが出ていれば、それが最も確かな手がかりです。
取扱説明書に一覧があるので、表示された記号を照らし合わせましょう。
キュルキュルという音は軸受け、ガタガタという音は共振が疑われます。
同じエラーが繰り返し出るようなら、修理を検討する段階といえます。
修理費用と買い替えの分かれ目
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修理にいくらかかるかで、直すか買い替えるかの判断は変わってきます。
一般に案内されている費用の目安を、大まかに挙げておきますね。
- 出張点検だけで5千円から1万5千円
- 冷媒の補充で2万円から4万円
- 基板交換で3万円から8万円
本体が4万円台から買えることを思えば、線引きは自然と見えてきます。
使用年数から寿命を考える
エアコンの寿命は、おおむね7年から10年ほどといわれています。
その時期に差しかかっていれば、直しても別の不具合が続きがちです。
部品の保有期間を過ぎていると、修理そのものを断られることもあります。
保証書が残っていれば、まずは購入店に相談してみるのが早道でしょう。
暖房の効きが弱いときの考え方
冷暖房兼用機の暖房は、冷房よりも狭い部屋を想定して作られています。
ここでは冬に効かないと感じたときの、受け止め方を整理します。
冷房より暖房の畳数が小さい
冷暖房兼用機の仕様を見ると、暖房の畳数のほうが小さく書かれています。
コロナの兼用機では、冷房が4.5畳から7畳という表記になっています。
これに対して暖房は4畳から5畳と、はっきり狭い範囲に絞られています。
冷房で足りていた部屋でも、暖房では力不足になることがあるわけですね。
外気温が下がると能力も落ちる
暖房は外の空気から熱をくみ上げて、室内へ運び込む仕組みです。
外が冷え込むほどくみ上げられる熱が減り、能力は落ちていきます。
真冬の朝に効きが悪く感じるのは、故障ではなく仕組みによるものです。
寒冷地では、暖房の主役として当てにしないほうがよいでしょう。
補助暖房と組み合わせる
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足りない分は、小型のヒーターで補うほうが現実的な解になります。
足元だけを温める使い方なら、消費電力も抑えたまま暖かくなります。
窓用エアコンで部屋全体を保ち、体の近くを補助で温める形が向いています。
ただし同時に使うときは、コンセントの容量にだけ気をつけてくださいね。
窓用エアコンが効かないときのまとめ

- 設定と排熱を先に5分で確認
- フィルターの詰まりが最も多い
- 畳数は木造なら下限で見る
- 東日本は冷房能力が1割低い
- 故障を疑うのは最後の段階
順番どおりに確かめれば、効かない理由はきっと見つかるはずです。
掃除と窓まわりの工夫だけで、驚くほど涼しさが戻ることもありますよ。
今年の夏こそ、涼しい部屋でゆっくり休める時間を取り戻してくださいね。
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